曹操が死んだ日、俺は『曹昂』になった。─『宛城の戦い』で死んだのは曹昂じゃなくて曹操だったけど、これから俺はどう生き残れば良いですか?─

『曹操』とは、後漢王朝末期に生まれた、千年に一人の風雲児であった。そして三国志の覇者でもあった。悪役として描かれることの多い人だが、俺はそんな曹操の多熱的な生涯と、革新的な価値観に魅了されていた。
あぁ、凄い人だ。そう思いながら三国志の書籍を捲り、酒を飲み干す。
そんなある日、目が覚めると、俺はその憧れの世界に居た。三国志の世界に紛れ込んでいた。
しかしそこは俺の知っている世界ではなかった。この時代の覇者である『曹操』が、死んでいたのだ。

『宛城の戦い』

そこで本来、死ぬ運命ではなかったはずの『曹操』が死んで、死ぬ運命であった『曹昂』が生き残った。そして俺はそんな『曹昂』として、覇者の死んだこの時代を、生きていかなければならなくなったのだった。

※この物語はフィクションです。歴史のリアリティに関しては努力しますが、至らない点も多々あるかと思います。
※作者は心が弱い動物なので、刺激しないでいただけると幸いです。
※あと、地形図や勢力図、戦場図を提供していただけると泣いて喜びます。

2022/01/18 日間〔歴史〕ランキング<1位>
2022/01/21 週間〔歴史〕ランキング<2位>

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