シャーロット〜とある侍女の城仕え物語〜

著者:守雨

 シャーロットはランシェル王国の王城で働く侍女だ。
 月に一度のお休みの日はいつも朝早くお城を出て実家へと向かう。
「両親が帰って来ているかもしれない」
 毎月そう思いながら遠くの家まで早足で帰る。そんなシャーロットには彼女自身も知らない大きな秘密があった。秘密を知らないままシャーロットはお城で働き続ける。
 美しく働き者のシャーロットは城の中で注目を集め始めるが、彼女自身は今は男性に心を動かしている余裕がない。帰ってこない両親を待ち続けているし、仕事をこなすのに精一杯だからだ。
『両親はどうして帰ってこないのか』
 心を塞ぐ疑問を抱えながらひたむきに働くシャーロット。彼女のお城や森の中の家での暮らしぶり、出会う人々との心温まる交流が描かれます。
 おとなが読む童話です。

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