男爵令嬢であるエイラ・ロクサはとあるお茶会に呼ばれた。そのお茶会は、王子と王子の婚約者である公爵令嬢が主催するお茶会だった。
エイラはなぜ呼ばれたかわからないが、断るわけにもいかないため恐る恐る参加する。
そこで王子の婚約者であるオリヴィア・エイミスから告げられたのは、衝撃的だった。
「エイラ・ロクサさん。貴女は、正ヒロインとしてこの国の王子と婚約をする運命なのです」
エイラは王子へと話を振る。
「あ、あのぉ……。殿下はどうお考えで?」
「私は、オリヴィアとともにいたい」
どうしても婚約破棄をしたいオリヴィア・エイミス。
どうしても婚約破棄をしたくないシルヴェスター・ハストン。
そして、何も知らずにやってきたエイラ・ロクサ。
どうしてこうなったのか、エイラは訳が分からない。とりあえず、目の前にいる2人から話を聞くことにしたが……?
しっかり者な不憫令嬢であるエイラ・ロクサが修羅場に巻き込まれる話です。
(旧題名)【短編】エイラ・ロクサは何も知らない~公爵令嬢から突然ヒロインと呼ばれました。なんのことか、さっぱりわからないんですけど……~
レビュー