アリアは絶対捕まらない

著者:中村 颯希

清純で控えめ、「鈴蘭の君」と呼ばれる美貌の男爵令嬢・アリアは、その実、下町育ちのしたたかな少女であり、かつ、王都を騒がす宝石泥棒でもあった。
養父である男爵・ヨーナスが、国宝の王冠を破損してしまい、その宝石に封じられていた七つの大罪が散り散りになってしまったため、宝の守護精霊・バルトとともに、宝石ごと大罪をこっそり回収しているのである。
「ふふん、下町で鍛え上げたこの技術と外面のよさ。誰にも捕まりやしないわ」
下町仕込みの後ろ暗い特技を生かし、次々と宝石回収に成功するアリア。
しかし、騒ぎが大きくなったことで、国中で評判の聖騎士・ラウルまで泥棒捕縛に乗り出すことに。冷酷無比・品行方正で「蒼月の聖騎士」と呼ばれる彼は、泥棒の正体をいち早く見抜き、アリアに肉薄してきて――?
絶対に捕まりたくない泥棒令嬢と、獲物は絶対に逃さない堅物騎士の、バッチバチの攻防が始まる。
※カクヨムさまでも同時掲載しております。

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