緑の魔女ルチルの開拓記~魔力無しと追放された元伯爵令嬢ですが、実は魔力が数倍になっていました。大豊作の理想の村、作っちゃいます! 婚約破棄されたので後腐れもないし、もう戻る気はありません~

著者:うみ

 緑の魔女と謳われた伯爵令嬢ルチルは順風満帆な暮らしを送っていた。
 ところが、ある日突然魔力が消失してしまい国外退去の命を受けることに。
 彼女が魔力を失った原因は公子と婚約したい妹による陰謀であったが、彼女が知る由もなかった。
 令嬢としての地位を失い、公子との婚約も破棄となってしまったが、彼女は落ち込むどころから生き生きとして僻地へと旅立った。
 僻地に住む村人は生気を失った虚ろな目をしており、畑も荒れ放題になっていた。
 そこで彼女はもふもふした大賢者と出会い、魔力を取り戻す。
 緑の魔女としての力を振るえるようになった彼女はメイドのエミリーや一部の村人と協力し、村を次々に開拓していく。
 一方、彼女に国外退去を命じた王国では、第二王子がルチルの魔力消失の原因調査を進めていた。
 彼はルチルの妹が犯人だと半ば確信を持つものの、証拠がつかめずにいる。
 彼女の妹はかつてルチルと婚約していた公子との婚約を進めていた。
 
 順調に発展していくかに思えた僻地の村であったが――。

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