【完結】私、前世で何かしましたか?!

※本編完結済み。現在番外編を更新しています。

 私、前世で何かしましたか!?

 そう思ってしまうほど、ライラは前世の記憶を思い出してから碌な目にあっていない。
 最初はこれ。

「君との婚約はなかったことにさせてもらう!」
 1人の男子学生の声に当たりにいた学生たちがざわついた。
 ここはユルフィア王立学園。国の中枢を支える貴族の子供たちが通う場所。デビュタント後であることが条件であり、16歳以上の子供たちだけが通う。

 あぁ、なんか前世でこういう小説読んだことある。
 
 そう宣言したのは、よく見知った顔の私の幼馴染である侯爵令息。隣には最近異世界召喚されたらしい黒髪に黒い瞳の少女。
 
  元婚約者に全く未練はないが、また涙が出る。この涙は菜々ではなくライラの涙なのかもしれない。
「……、寝よう。それが一番大事よ、きっと」
 そう言い聞かせると、ライラは目を閉じた。

 前世の記憶を思い出した伯爵令嬢が、幸せになるまでのお話。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー