豊かな国のマイクロ公爵家の子として生まれた【擬人化】を持つアルム。
魔法の才能を望まれて産まれたアルムに、その才能が無いと見るや親兄弟から奴隷や冷遇した扱いを受ける。
それでも家族に愛されようとアルムは必死に努力し、自身の魔法を【擬人化】することで複数の魔法を同時に使えるようになっていた。
さらに草や石などを【擬人化】したアルムは、家庭内の掃除、洗濯、事務をすべて一人で背負っていた。
しかしある日、その努力が認められず、アルムはマイクロ公爵家から追放を言い渡される。
だが、【擬人化】した魔法は本来人が所有できる魔力量を大きく超えており、比較にならないほど強力な魔法を放つことができた。
そしてマイクロ家を追放されたアルムは隣国で、昔からの夢だった世界最強の魔法使いを目指すことにする────。
これは、魔法の才能がないと言われたアルムが、無自覚に世界を救っていく話である。
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