いらないよ

33歳の山口政志は13歳の娘、美愛と二人暮らし。

学生結婚した政志にとって、娘は宝物。
母親はいないが、一見幸せそうな二人。

しかし三年前まで、二人は5年間も離ればなれだった。
原因は妻泰江の不倫。
離婚原因をでっち上げられ、慰謝料と養育費、そして親権まで奪われた政志は絶望のドン底に。

『離婚したって本当なの?』

離婚を聞きつけた二人の親友、善野紗央莉が政志に連絡をした。

『実は…』

弁護士の紗央莉に真実を訴える政志。

『分かった、後は任せて』

紗央莉は立ち上がった。
自らの気持ちにケジメを着ける為に。
そうして4年が過ぎた。

『泰江が死んだ?』

紗央莉からの手紙に再び時間は動き出す。

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