泣き虫令嬢の良縁〜婚約破棄されたので公爵家の乳母になった私は職業婦人として生きていくと決めたのに公爵様に溺愛されるので困っています〜

著者:鈴木 桜

【完結済】8/28〜番外編投稿(本数未定)

「君との婚約は破棄させてもらう。理由は……言わなくても分かっているだろ?」
ティアナは子どもを産むことができない。
結婚直前の健康診断で言い渡されたその事実に、三日三晩泣いた。
そして婚約破棄を言い渡されて、また三日三晩泣いたのだった。
この国では『婚姻統制法』により、国が決めた相手と結婚しなければならない。
そして、その結婚相手と子作りに励むことが義務だ。
ただし、貴族だけは家同士が決めた婚約者と結婚することが許されていた。
その婚約者に捨てられたティアナは、子どもを産むことができないために新たな結婚相手が決められることもなかった。
しかし……
子どもを産めない女性は、貴族であってもこの国では最底辺の人間で、労働という義務を負う。
彼女は職業婦人として生きていくと決めて、ある公爵家の乳母になった。
お世話をするのは5歳の双子の男の子。暴れまわるし口は悪いし、全く言うことを聞かない。
それでも、この仕事で生きていくと決めたティアナは、自分の母を思い出しながら子育てに奮闘した。
その内に、子供には全く興味のなかった公爵が頻繁に子供部屋に顔を出すようになり……。
「私は子どもたちではなく、君に会いに来ているんだ」
なぜか乳母を溺愛する公爵様に、戸惑うティアナ。

お願いですから、仕事の邪魔はおやめください!

※不妊女性への差別など、一部に差別的な描写が含まれます
 閲覧の際にはご注意願います
※2022.8.25〜カクヨムにも投稿しています
※2022.8.29〜
番外編を投稿します(再掲含む)
本数、更新頻度など未定ですが……

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