箱入り娘な幼馴染に告白してみたら「ふつつか者ですがよろしくお願いします」と言われた件。プロポーズしたつもりはないんだけど?

著者:久野真一

 僕、伏見寛太(ふしみかんた)には箱入り娘で少し世間知らずで、大好きな幼馴染がいる。

 山崎箱菜(やまざきはこな)。昔からハコちゃん、カンちゃんと呼び合う仲。
 それでもって、僕は彼女にここ数年くらい片想い中だ。
 名の通り箱入り娘なハコちゃんはお父さんから溺愛されてるのだけど、不思議と信頼されていて、
 帰るのが夜になるときはハコちゃんを家に送るのは幼馴染である僕のお役目だ。

「カンタ君、いつも送ってくれてありがとう」

 律儀に笑顔でお礼を言う姿を見ていたら気がついたら好きになっていた。
 でも、彼女はとても鈍感でそれとなく好意を伝えても全然気がついてくれない。

 しびれを切らした僕は勇気を出して夜景デートで告白してみたのだけど。
 
「ふつつか者ですがよろしくお願いします」

 ハコちゃんの返事は予想外過ぎてびっくり仰天。なんでプロポーズしたことになってるの?

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