妾の子として蔑まれ、挙句の果てには殺人鬼と呼ばれる隣国の国王陛下の元に貢ぎ物として贈られたのだけど……これって、溺愛されてる……?

著者:楠ノ木雫

 ランダスト国の第三王女である私は、いつも妾の子だからと蔑まれてきた。宮殿の一番遠くに立つ建物の中で、雑用、掃除、洗濯。さらにはお姉様達からの虐待を受けていた。
 そんなある日、私が貢ぎ物として別の国に贈られる事が決まった。だが、その行き先は、〝殺人鬼〟と呼ばれた国王陛下が収める国。殺人鬼に殺されてしまう運命が決まってしまった。
 だけど、王宮に着いた途端、周りの私に対する態度が今までと全く違くて……
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