『人斬り』少女、公爵令嬢の護衛になる ~待っていれば強敵がやってくるので好都合です~

著者:笹 塔五郎

シュリネ・ハザクラは『ある人』を守るために育てられ――その役目が果たされることはなかった。
護衛の任務に就く当日、その人物は暗殺され、全ての罪はシュリネに擦り付けられたのだ。
彼女に残されたのは、ただ人を守るために磨かれた剣術と、人斬りの汚名。ならば、本物の『人斬り』になってしまおう。
自らに罪を擦り付けたと思われる者達をその場で斬殺し、シュリネは自由を得た。
そうして旅をする中で、シュリネはある少女と出会う。
少女の名はルーテシア・ハイレンヴェルク――まさに、刺客に狙われている最中だった。

「わたし、ちょっとお金に困ってるんだ。護衛が必要なら、たった今から雇われてあげるけど」

シュリネはルーテシアにそんな提案をして……?

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