ブラック皇国から追放された社畜体質の宮廷魔術師は、隣国の王太子に聖女として雇われました。幸せに過ごしていますので、戻ってこいと言われても無理です

「エリザ・ルーウェス、俺の部下に無能はいらない」

ブラック皇国で宮廷魔術師として、過労死寸前まで働いていたエリザは、上司から仕事をしていない、無能と罵られてクビになる。

仕事の成果も、魔術の研究成果も後輩に奪われ、徹夜続きの頭では反論する気力もなく、エリザはそのまま職場を去る。

「いままでのわたしの人生ってなんだったんだろう……」

そしてエリザは決める。新しい場所に行って、思いのままに生きようと。
エリザはブラック皇国を飛行魔術で飛び出し、隣国のホワイト王国に向かう。

魔術不毛の地であるホワイト王国なら、無才のエリザでも魔術師としてやっていけるのではないかと信じて。

そしてその移動途中でワイバーンに襲われている一団を見つけ、魔術で助ける。それはブラック皇国に魔術師の助力を求めに向かっていたホワイト王国の王太子の一団だった。

一方その頃、ほとんどひとりで仕事を回していたエリザのいなくなった元職場は大混乱に陥っていた。

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