侯爵令嬢であるクレアの婚約者、ミッチェルが堂々と浮気をするようになったのは一年以上前のこと。
その時から不思議なのは、浮気相手の男爵令嬢ロッティを腕にぶら下げながら、ミッチェルがクレアに『この目で判れ』と見つめてくること。
始めのうちこそ、ミッチェルを理解しようと努力したクレアだが、それを拒絶するミッチェル本人とその父伯爵の態度に嫌気が差し、婚約破棄の方向へと舵を切る。
これはひとりの侯爵令嬢が、婚約者を大切にしないくせに、自分に理由があることは目を見て判れと言う相手に見切りを付けるお話です。
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