【書籍化決定】理不尽に婚約破棄されたら、王族直系の大貴族に嫁入りすることになりました。

大貴族ライセル家の夜会の直前、下級貴族の令嬢マティマナはザクレスから婚約破棄を言い渡された。
招待状があるので仕方なく夜会へ行くが、ひとりでは会場に入りにくい。
困っていると旅装束の青年に声をかけられ、婚約者のフリをしてくれと頼まれた。
離れで豪華な衣装に着替えさせられ、青年と会場に入る。
青年は、今夜の主役ルードラン・ライセルだった。

元婚約者は「浮気してたのか!」と騒ぐ。
「旅の終りに最高の出逢いがあったよ」
ルードランはにこやかに告げた。

ライセル家は大貴族ゆえに問題も山積み。
下級貴族の娘などに王族直系ライセル家の嫁は務まらん、と、一部の貴族はざわついている。
それに家人から隠せと厳命されていたのに、雑用魔法を使うとバレてしまう。
下賤の魔法だと、嫁入りを阻止したい者たちは色めき立った。

婚約は正式なものとなり、花嫁修業のかたわら巻き込まれた陰謀に雑用魔法で立ち向かうことに。

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