氷の女王と呼ばれるカリスマ美少女モデルが殺し屋の目で婚姻届の用紙を出してくるんだけどまだ16歳なので結婚とか無理です

落ち着いた雰囲気の喫茶店。コーヒーの香り漂う店内で。
「いえ、結構です」
「…………書いて」
「書きませんし、凛さんは18歳でも、僕は16歳。結婚できない年齢ですし、そもそも結婚しませんから」
「…………マンデリン、おかわり」
「はい!喜んで〜」
 にっこりと笑顔で答える。
 凛さんはぷるぷると肩を震わせて、手に持っている婚姻届の用紙をぐしゃっとした。
「………めんこい」
 そして、顔を覆う。
 いつものやり取りに、喫茶店のマスターが微笑ましく笑う。

2022.1.30. 思いついたので、後書きにおまけ追加あり。

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