婚約破棄された無能聖女は、平民幼馴染と幸せになります。哀れな王太子様と嘘つき聖女様に復讐などは致しません。

「お前のような無能聖女はいらん。俺は神に選ばれし真の聖女を見つけたのだ。よって、貴様との婚約を破棄する」
 王太子オディールに婚約破棄を告げられ、無能聖女という不名誉な称号を与えられたジニア。
 本当に有能なのは自分だし、真の聖女という王太子の浮気相手が本当は大嘘つきの尻軽女だということをジニアは知っている。しかし彼女は大して言い返すことなく婚約破棄を受け入れた。
「哀れな王太子様と嘘つき聖女様は勝手に破滅なさってください」
 そして貧素な馬車に乗り、生まれ育った静かな農村へと戻った。
 長年ひそかに恋心を寄せていた、幼馴染のクランに会いに行くために――。

※タイトルに反し、微ざまぁありなのでご注意。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー