黄金のレティシア 〜献身的な令嬢でしたが日々のブラックな慈善生活に疲れてしまいましたので、そろそろ自分の幸せを考えたいと思います〜

 カーン伯爵家は古くからある名門貴族だったが二代前の伯爵の時代に、領地の鉱山が枯れてしまい、貧乏貴族に落ちぶれていた。
 そんな貧乏伯爵家に生まれた伯爵令嬢、レティシア・カーン。
 レティシアが生まれもった魔法の才能は、なんと【黄金魔法】で、それは自身の魔力を黄金へと変えてしまう魔法だった。
 けれど、その魔法には代償があり、使う程に彼女はだんだんと疲れ果てていく。
 第三王子ラカンの慈善活動に付き合わされ、魔法を使い続けたレティシアは、代償で金色だった髪の色すら黒く染まり、エメラルドグリーンの瞳も黒くなって失われてしまう。

『もうこんな生活は限界──』

 ついには倒れてしまったレティシアを助けたのは王宮魔術師、メルウィックだった。

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