姉に婚約者を奪われて〝呪われた騎士団〟に追放されたスペアの聖女、いつの間にか〝最強の騎士団を〟覚醒させて大聖女と呼ばれていました!?

「聖女の仕事を双子の姉に押し付け、他の男に色目を使っている君との婚約は破棄する!」

そう言われて、子爵令嬢のモカは〝呪われた騎士団〟と呼ばれている辺境騎士団団長に嫁ぐことになった。

でも本当は逆で、姉がモカに聖女の仕事を押し付けていた。

寝る間もなく働いて倒れる寸前だったモカは、このきつい仕事から解放されるならと、喜んで嫁ぐことに。

怪しい噂がたくさんあり、誰も嫁ぎたがらない彼は一体どんな人かしら?
そう思っていたけれど、実際に会った団長様は、とても素敵な人だった。

「君が嫌々ここに来たのはわかっている。だから夫婦らしいことは求めない。自由にしていい」
「え? 本当に?」

やった……! やっと、重労働から解放されて自由に生きられるのね……!

でも暇だから、騎士団で料理や掃除を手伝いましょう。まぁ、手伝うなんておこがましいくらい、少ししかやっていないけど。

「また料理や掃除を手伝ってくれたのか。何もしなくていいと言っているのに」
「いいえ! 手伝ったというほどのことはしていません!」
「……十分助かっている」
「え?」

騎士たちに感謝され、旦那様との距離も縮まっていく。

そんなある日、かつてこの騎士団に呪いをかけた魔物が現れるのだが、彼らはその魔物をあっさり倒してしまった。

(それもすべて私が大聖女だから? まさか、そんなはずないわ……)

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