綺堂朔夜は友達がいなかった。普段から一人で行動しており、もちろん彼女もいない。
とは言え、彼には一人の幼馴染がいた。特別仲がいいわけじゃなかったが話し相手ではあった。
そんなある日、同じクラスで陽キャの成島隼人に呼び出され来てみると、そこには朔夜の幼馴染と成島隼人の姿があった。
「オレ、お前の幼馴染と付き合うことになったわ」
おそらくこの陽キャは綺堂朔夜の絶望する顔が見たかっただろうが、朔夜の内心は全く違うものだった。
ウザい陽キャと性悪の幼馴染が付き合ってくれてありがとう。
この日、朔夜は平和な学校生活が送れることを確信した。
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