【本編・番外編ともに完結済みです】
九歳の頃に父母を亡くし、子爵家の最後の跡取りとして残された一人娘のサーシャ=サルヴェニアには、子どもとしての自由な時間は少なかった。
子どもとして――というより、人としての余暇が少なかった。
子爵代理の叔父は、サーシャに事務を丸投げ。家令もそれに賛同する始末。
そして何より、サルヴェニア子爵領は、交通の便がよく、鉱山もある栄えた領地で、領民の気性が荒く、統治者にとっての難所だったのだ。
幼い頃から流されるままに、毎日のように領民に怒鳴られ、馬車馬のように働くサーシャ。
へとへとに疲れ果てた十八歳の誕生日の日、婚約者のウィリアムに統治について説教をされ、心がポッキリ折れてしまった。
ーー全部もう、要らないんじゃないかな?
こうして、子爵サーシャ=サルヴェニア(十八歳)は、全てをぶち壊すようにして失踪したのである。
※苦境を脱して自分は幸せになり、軽く仕返しをする、割とシンプルなスカッとストーリーです。
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書籍化打診をいただきまして、現在手続進行中です。
応援してくださった皆様のおかげです、本当にありがとうございました!
イラストレーター様等の詳細は未定ですが、随時、活動報告等でをお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。
※日間総合1位、週間総合1位、月間総合1位、四半期総合9位
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