夢の終わりに雨を待つ。

著者:石河 翠

華族の娘として、政略結婚した主人公。ところが夫となる相手にはすでに身分違いの妾がいた。

結婚式の最中でありながら、お前を愛することはないと宣言される始末。結婚生活が始まり、妊娠した喜びを味わうも同時期に妾も妊娠していることがわかる。その上、夫は出産の際にも妾のそばに付き添うことを選んだ。

怒りに燃える主人公は、出産時に亡くなった妾の娘を引き取って育てることに決める。さらに自分の娘と妾の娘を入れ換え、夫自らの手で、愛した女が命懸けで残した子どもを傷つけるように仕向けるのだった。

やがて主人公の企みは明るみに出るが……。

復讐を遂げたものの、結局はすべてを失った不幸せな正妻の物語。

好みがわかれるお話です。気になるかたは、事前にタグをご確認ください。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー