俺の物欲センサーがぶっ壊れているらしいので、トップ配信者の幼馴染と一緒にダンジョンにもぐってみる~正体バレたくなくて仮面被ってたらなぜかクールキャラとしてバズった~

著者:陸奥由寛

世界にダンジョンが生まれ、しかし何とか対抗手段として「スキル」や「魔法」を人類が開発した世界の話。

 篠崎優斗は超人気配信者「犬飼ちくわ」こと犬飼愛理の幼馴染である。ある日、彼は愛理の裏作業の手伝いとして、ダンジョンに同行する。
「いやーごめんね、数が必要な素材が必要になってさ、研磨石200個! リスナーに乞食するわけにもいかなくてさ」
「まあ、別にいいけど」
 彼女が言うには採取率は悪くないものの、一回のダンジョン探索で手に入る量は10~20個、二人がかりでも大変な採取らしい。
「7個……あーダメだ。欲しい時に限って全然取れないんだよね、物欲センサーめぇ~……優斗はどう?」
「え、50個だけど」
「ぶぇっ!?」
 聞いていた話とは違い、俺の周りでは大量の研磨石が採掘できた。
「ちょ、次に潜る時は場所替えてよ!」
「まあ、いいけど」
 そして2回目を終えると、俺は100個以上の研磨石を採掘し、愛理は15個ほどしか手に入れられなかった。
「優斗の物欲センサーぶっ壊れてない!?」
「いや、いきなりそう言われても」
 どうやら俺の物欲センサーとやらは壊れているらしい。

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