【完結】帰還した勇者は性格が終わっている!~異世界から持ち帰った鑑定スキルが『個人情報開示』に進化したので、SNSのレスバ(※物理込み)で無双するなど~

 魔王討伐を果たした勇者『東村忠之(ヒガシムラタダユキ)』が帰還したのは、異世界に召喚された日と同じだった。

 異世界で一年過ごし、文明に飢えていた忠之は、早速スマホを開く。

 すると画面に映ったのは、ちょうど一年前にレスバしていた相手からの『うはっw顔真っ赤w』と煽られているリプだった。

 忠之は一年前のそのリプに対して
「いやー、流石に一年経つとどうでもいいな」
と冷静さを装い風呂に入るが、出てきた時には二つの意味でホッカホカだった。

「この煽り野郎をギャフンと言わせたい⋯⋯!」

 そんな祈り(?)が通じたのか、頭の中に異世界で散々聞いた、スキルアップの声が響く。

『鑑定スキルが現代に合わせ、個人情報開示にスキルアップしました』

彼はスキルによって取得した個人情報を駆使して、相手を煽り散らかす事にした。

 ──これは異世界で取得した《スキル》という、人智を越えた強大な力を、レスバでの煽りや、裏切った恋人とその浮気相手をざまぁするといった、至極くっだらない事に使い続ける男の、どうしようもない日常を綴ったお話。

※カクヨムにも掲載。
カクヨム日間総合一位、ジャンル別週間ランキング一位(10日以上継続)、現代ファンタジー月間一位など。

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