夏空。事故で大切な家族を亡くし、親戚には慰謝料を全て取られ、俺を心配して近付いて来たと思った隣の子には財産目当てだと知った俺の顛末。

 主人公、高槻雄二は、裕福な家に生まれ、両親と妹と一緒に暮らしていた。隣の家には幼い頃から一緒に遊んだ深山加奈子がいた。
彼女とは小学校、中学校、そして高校と同じ学校に行く仲の良さだった。加奈子は高校に入る頃には凄い美人になっていた。

高校一年に入って直ぐ、雄二が塾から家に帰っていくら待っても誰も帰ってこなかった。

 そして午後七時位に隣に住む深山加奈子のお母さんが、両親と妹が事故に遭って、今病院にいる事を教えられる。

 急いで病院に行ったが、案内されたのは遺体安置所だった。処置は終わっていたが、三人共体中が傷だらけだった。

 雄二は田舎の親戚に預けられたが、交通事故の裁判も終わり慰謝料が払われると、その慰謝料は、親戚に取られてしまった。雄二のこれからの世話料だと言われて。

 そして、親戚の娘に雄二から嫌がらせを受けているという根も葉もない噂を立てられて追い出されてしまう。親戚の家に行ってから半年が経っていた。

 だが、雄二の姿を可哀想に思った深山加奈子の両親は交通事故で面倒見て貰った前田卓弁護士に相談する。
前田弁護士は雄二の遺産相続についてしっかりと処理をすると、それを知った深山の両親は加奈子に雄二と仲良くしろと言って来た。

 この時、既に加奈子は別の男と付き合っていた。
 加奈子は、彼が居る事を隠して雄二と高校三年になるまで傍にいて彼氏、彼女の仲になったが、加奈子は以前の彼と別れては居なかった。

 そして加奈子が彼と一緒にラブホから出て来た所を雄二に見られてしまった。

 雄二はショックを受けて加奈子との関係を断ち切ろうとする。だが加奈子の親はそうとも知らずに加奈子は雄二との仲は、雄二の所為で上手く行っていないと嘘をつく。

 加奈子の本心は雄二を捨て後藤隆と付き合う事だった。

 こんな感じで始まる作品です。雄二と加奈子の関係、二人を取り巻く人間関係を描きます。

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