大きくなったので、結婚してください

普通の庶民よりはちょっと裕福で、貴族の祖父をもつミリア。
婚約相手に泣きながら懇願されて婚約を解消する。理由はそう、ミリアの身長。
百八十という高身長だったのだ。祖父に結婚はどうするのだと詰め寄られたミリアは初恋の人を記憶の中から掘り出す。
胡散臭い笑顔の糸目の商人フェイは未だに妻も恋人も婚約者もいないらしい。
「大きくなったら結婚して」と願うくらい仲の良かったお兄さんと、ミリアは五年ぶりに再会した。
「私との婚約を考えるフリをしてくれればいいので」
結婚を断られたミリアは、慰謝料を依頼料に変えたのだけれど、お兄さんの様子が変なのだ。貢いできたりデートに誘われたり。おかしいな、断られたんだよね、私。

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