欲しい『好き』はそれじゃないから

著者:はるの霙

やや幼い容姿と引っ込み思案な性格で友人も少ない伯爵令嬢マチルダ。
彼女はある日、五歳年上の大好きな婚約者パトリックが自分のことを妹のように思い、恋愛対象として見ていないことを知る。妹としてではなく女性として愛されたいマチルダは姉の力を借り、彼に相応しい大人の女性を目指して自分磨きや苦手な社交を積極的に行なった。
結果、自分に自信が持てるようになってきたマチルダは意を決してパトリックに尋ねる。
「パトリック様はわたくしのことをどう思っていますか?」と。

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