宿屋の看板娘、公爵令嬢と入れかわる。

著者:優木凛々

「▲◎※▽×∑■!!!」

宿屋の看板娘マリアは、お茶の時間にクッキーを喉に詰まらせて倒れてしまった。
意識を失って、ふと気が付くと、彼女は死者と生者の世界の間を流れるという『黄泉の川』のほとりに立っていた。

「ど、どうしよう! 早く戻らないと!」

焦って走り回る彼女は、そこで美しいご令嬢に出会う。

「家族に虐げられ、婚約者には裏切られ、そんな人生など生きている意味がないのです!」

そう叫びながら死のうとするご令嬢を、必死に引き留めていたら、どういう訳か体が入れ替わってしまった。

戻る方法が分からず、とりあえず公爵令嬢として過ごしてみるマリアだったが、不味い食事に掃除の甘い部屋、ボロいドレスなど、聞いていた貴族生活とは、かなり違う様子。

しかも、宿の食事が懐かしくなって、庭でこっそりベーコンエッグを作って食べていたら、辺境伯令息に見つかってしまい……。

――この話は、義家族や婚約者から虐げられ、生きている意味を見失ってしまった令嬢と体が入れ替わってしまった宿屋の看板娘マリアが、何とか元に戻ろうと奮闘しながら、意地悪な人々にざまぁしたり、恋に落ちたりする話である。

※ネタバレ防止のため、感想欄を閉じております。完結後に開きます。
※タイトル元に戻しました。

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