「今日をもって、君を解雇する」
(……は?)
王宮勤めの有期雇用者、クリスティン・アンガーミュラーは、ある日突然上司から解雇を言い渡された。
どう考えても理不尽な理由。引継ぎの猶予すら無い当日解雇。
お前の仕事は私が引き継ごう、と上司に自信満々に言い放たれたクリスティンは──
(それじゃあ、何とかしてもらいましょうか)
すっぱりきっぱり、王宮を見限ることにした。
生意気な有期雇用の部下を切り捨てて喜ぶ上司。
有能な人間が居なくなると知って頭を抱える、さらに上の上司。
阿鼻叫喚の渦に叩き込まれる同僚たち。
様々な人間の思惑をよそに、クリスティン・アンガーミュラーは晴れ晴れと伸びをする。
「さあ、故郷に帰りましょうか」
2023/10/8追記:本編終了後のアフターストーリー、完結しました!
かなりぬるいですが、恋愛要素が入ります(※ただしかなり特殊)。
苦手な方はご注意くださいませ。
2023/10/21:30,000 pt 突破、ありがとうございます!
お礼を兼ねて、おまけ小話の不定期連載、開始します。
(たびたび『完結済』と『連載中』を行ったり来たりして申し訳ありません…)
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