夕暮れ、図書館にて。自称悪役令嬢に求婚された

著者:かわな

「イクセル・フェルトン、私と結婚してほしいの」
夕方、学園に併設された王立図書館にて。

いつものように僕は貸出カウンターに座り本を読んでいた。常連の一人である公爵令嬢レクシー・フォースターは図書館に入ってくるなり僕の元に訪れて開口一番そう言った。

自称悪役令嬢の彼女は、聖女を虐げたとしてこのままいけば処刑されるのだという。
聖女に嫉妬をしているというくだらない噂をはねのけるために、彼女の婚約者役となる

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