婚約破棄の宣言について事前に王様に相談する王子のお話

「婚約を破棄したいだと……!?」

第一王子オートランディスから相談を受け、王は驚きの声を上げた。
婚約者である公爵令嬢アーサルティアは非の打ちどころのない才媛だった。
器用貧乏で自分に自信が持てない王子は、王国の未来を憂いて婚約破棄を決意したのだ。

「あんなにも素晴らしい令嬢と結婚したら、僕は劣等感に苛まれて他の女性に安らぎを求めるでしょう。
 そして王家の血を受けた子供がたくさんできる。やがて彼らは王位継承権をめぐって争うことになる。
 王国は滅亡してしまうかもしれません……!」
「お前は何をバカな妄想にふけっておるのだ!」

王の指摘を受けてなお、オートランディスの決意は固く、婚約破棄を諦めようとしない。

果たして王は、婚約破棄を思いとどまらせることができるのか?
公爵令嬢アーサルティアのとった意外な解決策とは?

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