私は、婚約者の御前試合の応援には参りません。薄情な婚約者? あらまあ、ずいぶんな言い草ですわね。

著者:石河 翠

伯爵令嬢キャロラインは、婚約者であり子爵令息であるアンドレアスとの不仲が噂されていた。

アンドレアスは剣の腕前が素晴らしく、御前試合にも参加するというのに、彼女は勝ち進むアンドレアスの試合をまったく応援しようとしないのだ。

その頑なな姿に、アンドレアスに恋心を抱く令嬢たちはキャロラインを責め立てる。

その上キャロラインは、せっかく会いに来てくれたアンドレアスにお茶に誘われるも拒否してしまう。彼女の態度には理由があって……。

婚約者の勝利を願うあまり、がんじがらめになってしまう真面目で一途な誤解されやすいヒロインと、ヒロインの優しさを誰よりも理解しているヒーローの恋物語。

ハッピーエンドです。

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