命を救った婚約者に婚約破棄された令嬢は 幼馴染の王子に溺愛されていた

「ソフィア、すまない僕は真実の愛を見つけてしまったのだ。
君が僕の命を救ってくれたことは、感謝している。
けれど、君に女性としての魅力を感じないんだ。
僕は、結婚は愛する人としたい。
どうか、この婚約を破棄することを許してくれ」

私の婚約者である、バージル オールドストーン公爵令息は、よりにもよって王宮で開催された舞踏会で婚約破棄を告げた。
その隣には、美しいお人形の様な女性が寄り添って私を見て鼻で笑っていた。

私はこのルーミス王国の中でも魔術に長けた家門ブルーミング侯爵家の令嬢、ソフィア ブルーミング。
幼い五歳の頃、一つ年上のバージルと王家の意向で婚約をするも彼は原因不明の病に冒されており長くは生きられないだろうと言われていた。

ブルーミング侯爵家は長きに渡る魔術研究により様々な功績を上げてきた。 なので、私も期待されていたのだろう。
バージルの病を癒すことを。

そして苦節十年、 原因不明とされていたその病を調べ、その特効薬を開発したのである。その薬によってバージルは健康体となった。

そしてまもなく結婚かと思われた今夜、婚約破棄されてしまったのであった。
7/20 [日間] 異世界〔恋愛〕ランキング – 短編7位
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