「無能が世間に知られる前に、この家から――レイス家から消えろ」
アモンには魔術の才能がなかった。そのために12歳になったある日、父親からそう告げられ家を追い出される。
行く当てもなく街を歩いていると、着ていた服から貴族の子供と判断され人攫いにあってしまう。
「涙を拭いて、顔を上げなさい」
そこで助けてくれた少女――【爆炎の魔女】フレン・ドルチェに才能を見出され、彼女のもとで修業を積むことを決める。
フレンが言うには、アモンの魔力は爆発し続けているためにうまく魔術を使えないのだという。
【爆炎の魔女】、そしてその友人である剣術の達人による指導によりめきめきと実力をつけたアモンは16の春、〈ディムサル魔術学院〉への入学を勧められる。
しかし、すでに冒険者として――【爆炎帝】というギルド最強の炎魔法使いの名を得ていたアモンはその勧めを拒む。
「――事情があってね」
含みのある言い方をするフレンにアモンは渋々その提案を受け入れる。
王都にあるその学院で、アモンは多くの仲間を作る。
しかし、学院にはレイス家の兄弟や門下生もいて……。
これは、一度無能と捨てられたアモンが英雄と呼ばれるようになる物語――。
※ざまぁは遅めです
爆炎の英雄 ~無能だ落ちこぼれだとさんざん言われ家を追い出されたが【爆炎の魔女】(ロリ)に魅入られ、ギルド最強の魔術師【爆炎帝】と呼ばれるようになりました。今更家に戻れと言われてももう遅い~のページへ
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