アリス・クロウは、黒魔術で国を支えてきた由緒正しい一族の令嬢。愛想のない暗い性格で、影では『黒百合の魔女』などと呼ばれている。婚約者のフェリクス・ニフリートは騎士の家系で容姿も性格も良い、アリスにはもったいない人物。……ただし、リアクション芸人張りにアリスの魔術に怯える点を除いては。
ある日、アリスはフェリクスの強い押しに負け、来たくもないパーティーに参加させられる。そこで、アリスに勝手に恨みを持っている令嬢方に囲まれ、皆の前で断罪されるが――。
「ところで、皆様の方が呪われちゃってますけど、大丈夫ですか?自分で蒔いた種なのですから、私に頼らないでくれますか」
皆に恐れられ、避けられる不愛想主人公と、いつも暖かく見守ってくれる(?)婚約者の物語。
レビュー