魔王に魅入られた私。誰か、何とかしてください!

 私は、自称作家の45歳女性。普通のおばちゃんだ。数年前夫に先立たれ、子供たちももうすぐ嫁にいく。少しばかりアンニュイな気分で桜が散る風景を見ていた。このまま、ひっそりと、夫が残してくれた、一人暮らしには広い一軒家で老い、彼の元へと行く日を重ねていくのだろう。そう、思っていた。そんな私の日常を壊す、不法侵入者が現れるまでは……。
 一人で静かに過ごすことが好きな私の前に現れたのは、なんと、人々を苦しめる魔王軍の親玉……?! え? それって、それって……。 
追い払っても追い払ってもやってくるポジティブだか、ネガティブだかわからない魔王に翻弄される毎日。果たして、魔王に打ち勝つことが出来るのだろうか……?

誤字を司る魔王ゴージーン。配下の四天王やその他の魔王軍たちも、作家はじめ、文書に携わるものにとって凶悪な存在。彼らは、創始の頃よりいつの間にか存在し、そして、朽ち果てることは、絶対にないのだ。

王家は、進退極まって禁断の召喚を行った。30才独身の男性勇者。彼は召喚されたとて、魔王どころかこの世界にもなんら義理立てする必要がない。そんな彼は、とある目的のため、魔王軍にたった一人立ち向かう。彼の行動から始まる、魔王と、それにより翻弄され続けることになるヒロイン。また、配下の四天王などの恋。どうぞお楽しみくだされば、嬉しいです。

以前、アルファポリスさまにて投稿していた作品を元に、ラブ要素とコメディ要素をかなり増やしながら、別作品としてひとつの物語を綴っていきます。ヒロインは、果たしてハッピーエンドか、はたまた……。

レビュー