――故郷の小麦畑が好きだった。
厄災を呼ぶ魔物に、故郷を襲われたルナ。一人、生き残った彼女は、ささやかな回復魔法が使えることから、聖女見習いとなる。聖女として才能がないと雑用を押し付けられても、立ち入り禁止区域になってしまった故郷を思いながら、勤めを果たしていると、転機が訪れた。
――聖女ルナに、土地の浄化の任を与える。
類まれなる才能があったルナは、魔物によって荒らされた大地を浄化させる聖女となる。故郷を目指して魔法を使っていると、現れたのは、聖剣を抜いた勇者。
――顔が好みのど真ん中だ。惚れた。
バカがつくほど素直な勇者に一目惚れされ戸惑いながらも、ルナは故郷を奪った魔物に立ち向かっていく。
「二度と故郷には入れさせない。おまえは、ここで滅びろ」
何もかもを失いベッドの上で膝を抱えていた少女が、泣きながらも、故郷の黄金を取り戻す話。
※ご都合主義の話になります。
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