捨て猫を拾ったら、冷たかった幼馴染が猫じゃらし片手に、毎晩我が家に入り浸るようになりました

男女の幼馴染というものは、成長するとともに疎遠になっていくものだ。俺の幼馴染、廣神純恋《ひろかみすみれ》もまた成長とともに、俺にそっけない態度を取るようになって今ではほとんど会話も交わさない。
そんなある日、俺は空き地に捨てられた子猫に密かに餌をやる純恋の姿を目撃する。俺は母親が猫アレルギーで猫の変えない純恋に代わって捨て猫を家に持ち帰ることになったのだが……。
「ちょっと、猫の様子見に来ただけ……」
その日から、後ろ手に猫じゃらしを隠し持った純恋が毎晩のように俺の部屋に入り浸るようになった。そして、猫の前だけはいつもの氷のように冷たい彼女が、頬を綻ばせて猫にデレデレ……。

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