小説家になろう 骸骨殿下の婚約者 私が彼に会ったのは、九才の時。雨の降る町中だった。魔術師の家系に生まれて、魔力を持たない私はいらない子として、家族として扱われたことは一度もない。 ――ね、君、僕の助手になる気ある? 彼はそう言って、私に家と食事を与えてくれた。 この時の私はまだ知らない。骸骨の姿をしたこの魔術師が、この国の.... 著者 : 白いちじく 2020.05.06 小説家になろう