紀伊章の小説一覧

小説家になろう

王太子をやっているが、婚約者の聖女とは気が合わない

俺はこの国の王太子である。婚約者は聖女だ。平民生まれながら、その存在は聖女の名に相応しく清廉潔白、その信仰心は一点の曇りもない。……そして、俺とは全く気が合わない。ある日、突然、教皇がやって来た。「王太子殿下! 真の聖女様をお連れしましたぞ! つきましては、偽の聖女との婚約を破棄し、真の聖女様と婚約....
著者 : 紀伊章
小説家になろう

「『察する』と『自分ならこうする』は万能ではない」と彼女は言った

社員食堂で、男性が愚痴をこぼしている。 「子供2人目が欲しいけど忙しくて無理って奥さんが言うから、『仕事辞めたら?』って言ったんだ。そしたらさ、『私の事、なんだと思ってるの!?』って。それっきり、口きいてくれなくなったんだよ。酷くないか? こっちは親切で言ってるのにさ」 「ああ、そう言えば、前にも同....
著者 : 紀伊章
小説家になろう

「それって、保険金殺人の話ですか?」と彼女は言った

「そうだ、聞いてくれよ。うちの嫁さん、最低なんだ。生まれたのが双子だからって、全然家事をしなくなったんだよ。部屋の隅に埃溜まってるし、食事は総菜。今着てるこのシャツなんかもさ、俺がクリーニング出したんだぜ。やってらんないよ」  混んだ社食で相席になった営業主任が、愚痴っている。その妻は、今は休んでい....
著者 : 紀伊章
小説家になろう

あなたがお使いの前世の知識はレベルアップが可能です

<あなたが存在する現在の世界は、地球と異なる世界です。  異世界転生にあたって、前世の記憶をスキルとして持って生まれることが出来ます。  あなたの場合、個人情報の引継ぎを望まなかったため、『前世の知識』は前世のあなた個人の資質を基本としつつ、レベルアップ可能な普遍情報となっています>  赤ちゃん状態....
著者 : 紀伊章
小説家になろう

転生ヒロインは世界が乙女ゲーの舞台だと気づかない~転生したら愛人の娘だったが虐待されていた正妻の娘を保護してもらうことにした~

 善良性格設定の乙女ゲームのヒロインが、自分が愛人の娘だと分かった上で、正妻の娘の異母姉が実父から冷遇されているのを見ても、「お姉さま、仲良くしてください」と寄っていくのが疑問で、乙女ゲームを知らなくて、そこそこ常識のある人間が、ヒロインの中に入ったらどうするかな?と思ってできた話です。  短くまと....
著者 : 紀伊章