悪女クラリアナの憂鬱

セザール公国の伯爵令嬢クラリアナは、幼い頃から決められていた婚約者に婚約破棄を告げられる。彼は聖女に夢中だった。

しかし、クラリアナはそんなことなどどうでも良い。悪女の汚名も彼女にとっては好都合。
コンプレックスである超くせ毛と向き合うくらいなら、「髪を落として神に仕える」と喜んで修道女を志願する。

愛する家族に反対されも譲れないクラリアナ。そんな彼女に、父親は提案を持ちかける。

「とある高貴なお方」のお世話役を勤めること。

彼は人に興味も示さず、会話をすることもない。ただ本だけを愛し、城に引きこもっているという変わり者。

そんな彼から「出て行け」と言われることが、自由を得る条件だ。

人に嫌われる自信のあるクラリアナは、意気揚々と「閉ざされた城」へと向かうが……。

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