蜜月事変―エリート国際弁護士は身籠り妻を盲愛する―

初恋の彼と結婚して幸せいっぱいの日々。

この結婚の動機が不純なものだとしても、彼からプロポーズしてもらえて嬉しかった。
少なくとも彼の意思で選ばれたと思っていたの。
だから彼にとって理想の奥さんになれるよう毎日奮闘していた。

けれど“ある真実”を知ってしまって……。

「稀一くん……離婚しよう」
「どうした突然? あまり面白くない冗談だな」
「冗談じゃない。私は本気なの!」
「本気で俺を驚かせてみようと?」
「違う。その本気じゃない!」

もしかして真面目に言っているって受け取ってもらえていない? どうすれば伝わるの?

「この先、日奈乃が俺から離れたいと言ってももう聞いてやれない。手放す気はないんだ」

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