二度目から本気出すトラウマ劣等生の成り上がり~過去に戻され改変していくうちに未来で勇者に媚ってた筈の美少女達が何故か俺に懐いてきました~

著者:沙坐麻騎

勇者パーティと共に人類の宿敵である『竜』を狩り続けるクロック・ロウ。
彼の職種は「雑用係」だが、その分野では非凡の才と技術を持っている。
しかしパーティの女達から「無能者」と疎まれ冷遇されてしまうストレスを抱える日々を送っていた。
理由はクロックが潜在的に兼ね備えた「特殊スキル」が名前もつかないハズレだったことにある。
普段通りパーティの女達は何かと勇者とクロックを比較し嘲笑い矜持を奪われながら彼は思う。
――もうこんなパーティにはいられない!
クロックは駆け出し、ついにパーティから抜け出した。
同時に頭の中で声が響く。
「汝は『刻の操者』、刻を支配する者――」
意識を失い目が覚めると五年前の過去へと転移している。
その頃、クロックは「王立恩寵学院スキル・カレッジ」の入学式を迎える15歳の学生であった。
しかも、どうやら記憶は継承したままであり、雑用係で鍛えた高い技能も失っていない。
さらに新しく覚醒した特殊スキル《タイム・アクシス(時間軸)》という相手の『時を奪う能力』で、クロックは惨めで忌まわしき未来の雪辱を果たしていく。
これは劣等生から最強の存在へと成り上る逆転リベンジ物語――。
……の筈だが、
一つだけ大きな問題があった。
それは未来を変えていくうちに最も因縁深い、未来で仲間になる勇者パーティの少女達が何故か勇者ではなく、クロックを慕い懐くようになっていくのだ。
未来ではどうあれ、本来なら男なら誰もが魅了してしまうような美少女ばかり……。
しかし――
「駄目だ……未来のトラウマが酷すぎて、彼女達の好意を素直に受け入れられない……」
クロックは未来の記憶を継承すると共に、美少女達から受けたトラウマも継承してしまっている。
実は成り上がると同時に、彼が未来で刻まれたトラウマのを克服を目指す物語でもあるようだ。…続きを読む

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