俺の召喚獣、死んでる

著者:楽山

 魔術師の上級職として召喚術師が存在する異世界。
 その交易都市ラダーマークの召喚術師養成学校に通うフェイル・フォナフが喚び出した相棒は、とんでもない化け物だった。
 太古の時代に神々を殺し回ったという大魔獣。
 山脈すらも粘土細工のように軽く握り潰したという超絶巨大な召喚獣。
 おいおい、これで学校生活も楽勝じゃん!
 あれ? なんで? 動かないんだが?
 ちょっと待て! こいつ死体じゃねえか! 死んでるじゃねえか!
 そう!
 フェイル・フォナフの相棒となった召喚獣は、伝説の魔獣――の死体――だったのだ。
 さあ、どうするフェイル・フォナフ!
 うんともすんとも言わない巨大な死体を前に、彼は召喚術師学校のトップに立てるのか!?
 努力家ではあるが天才ではない。
 大口・軽口はたたくが考え無しというわけじゃない。
 今日も今日とて、馬鹿げた策略を巡らせる。
 彼の前に立ち塞がるのは――
 学校最強、『六枚翼の大天使』を召喚する王女。
 貴族出身のムカつく同期生。
 はたまた交易都市に忍び寄る『世界の破滅を招く者』まで。
 はたして、努力と根性の召喚術師に明日はあるか!?…続きを読む

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