アイツが最強なのを、私だけが知ってる

著者:柊咲

ドラゴンノベルス新世代ファンタジー小説コンテスト【特別賞】受賞しました。
英雄の父と、大賢者の母の間に産まれたルクス=フィレンツェ。
誰もが羨む血筋を継ぎしルクスは、父と母の良い部分を受け継いで生まれたのだと期待された──のだが、誰もが羨む才能には恵まれなかった。
与えられたのは、モンスターを調合して武器や消耗品といったアイテムを生成する支援加護であった。
周りからは『無能』だとか『外れ七光り』だとか言われてたルクスだが、エレナ=ティンベルだけは蔑まなかった。
それはエレナが、何らかの理由で実力を隠しているが、ルクスが本当は最強なのだと勘違いしていたからだ。
「アイツ、俺にずっと付いてきてるけど──まさか、俺の事が好きなのか!?」
「絶対に実力を隠してる。アイツは──とんでもない男になるはず!」
お互いの事を勘違いしている二人。
──だが時を経て、お互いの勘違いは少しずつ、現実となるのだった……。
人称割合は、ルクス七割のエレナ三割です。…続きを読む

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