小説家になろう 逃げた先で。 「すまんが、どちらか侯爵家に嫁入りしてもらう事になった」 執務室で告げられた父の言葉を、姉と二人で黙って聞いた。姉の「若い方が」という言葉をスルーして「取り敢えず時間も遅いし明日朝に話そ?」とぶった斬り、この面倒なお話から一目散に逃げるべく、自室へと駆け込んだ。 ●「別に要りませんけど?」の妹の物語.... 著者 : ユウキ 2021.02.18 小説家になろう