小説家になろう 大切な人を二度も奪われた私は、彼女の顔を奪う事にした。 「ねぇ、刑事さん。私、今とても良い気分なんです。 だからね、これからどんな判決が出ようと控訴する気はないんですよ。例え死刑でも笑って受け入れます」 曽根由香里は上気した桃色の頬に手を当て、まるでどこかのカフェで、気の知れた友人にプロポーズの報告をするように嬉しそうに微笑んだ。 「まあ…被害者は亡.... 著者 : コロン 2023.09.23 小説家になろう