雨街角で謳うペンシル。

──私は恋から足を洗えない。

 だから愛に出逢っても、核心に怯えてる。

 雨街角の喫茶店。いつもの定位置で。

 移り住む傘を待っている──

 作詞家である綾川 茜(アヤカワ アカネ)は、運命の再会を果たした。
 少し年下の青年、指原 晴人(サシハラ ハルト)。
 薬指に銀を留めた彼との出逢いから、約一年。
 今日も彼女は行きつけの喫茶店にて、仕事終わりの彼を待つ。
 結ぶ運命の糸は赤と言うけれど。
 不実な恋を結ぶのは、何色なのだろう。

 愛に逢う傘の内側で、彼女は今日も怯えている。

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