契約結婚のはずなのに、あなたは甘い言葉を囁く

結婚する気のない侯爵騎士ーアーヴァントと、傷心の伯爵令嬢アリシア、契約結婚のはずなのに、アーヴァントに激しく愛され体に刻み込まれるアーヴァントとの新しい思い出ーー。

幼馴染で婚約者のビクトールを実の妹マーガレットに取られた伯爵令嬢アリシアは、マーガレットの結婚式に出ていた。
結婚式は、華やかに行われた。
誰もが祝福し、妹は勝ち誇ったようにアリシアを観ていた。
その日の夜は、珍しく嵐となった。
新婚夫婦と同じ屋敷にいたくないーー絶望の果てに荒れ狂う川へ身投げしたアリシア。
しかしアリシアが飛び込んだ直後に助けたのは侯爵でありながら騎士としても活躍しているアーヴァント。

アリシアが目を覚ましたら、アーヴァントの屋敷だった。
「死ぬのは、俺と愛のない結婚してからでもいいと思うんだけど、どうかな?」
想定外の申し出に驚くアリシアだが、利害関係が一致し結婚することに。
これみよがしに、大聖堂で王族も呼んで結婚式をあげるアーヴァント
妹よりも盛大な式で、しかもいい男であるため、悔しがる妹。
しかしアリシアの心の傷はなかなか癒されない。
アリシアは寂しさを埋めるため抱いてくれとアーヴァントに縋る。
希望どおりに夜な夜な抱くアーヴァント
最初は己の性欲処理程度だと思っていたが、次第に情が湧く。
「はやくあんな男のことなど忘れてしまえ」
アリシアの中からなかなか消えない元婚約者に嫉妬し、俺との記憶で塗り替えてやる、と、行く先々で淫らな「思い出」作りに励むことにしたアーヴァントだが……。

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