僕は兵器な君に恋をする

終わりない戦争は人型兵器を生み出してもなお続いている。
兵器少女と呼ばれる人型兵器は、人としての権利を全て奪われ戦場に駆り出されていた。
どれだけ傷ついても整備士に治療され、決して報われることなく死んでいく。
そんな中、新人整備士カナタは兵器少女に少しでも人として生きてほしいという夢を抱きながら兵器少女【Fー21】の整備を担当することになる。
人として生きることを伝えたいカナタと兵器として育てられ感情のないエフは衝突しながらも惹かれ合っていく。

「僕は君に、生きる、を伝えたい」
「必要ない。だって、生きたいと願ってしまう。兵器としてじゃなく、人として」

これは終わりのない戦争の中で。
兵器少女と整備士の少年の切ない恋の物語。

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